10億円でIRR3・8%、半値で0%。従って、半値を下回ると、エクイティの毀損になる。現在、償還期限が迫っているファンドの多くは、当初予定されていた配当は、100%出ることはないと言っても過言ではない。なにせ不動産価格は大幅に下落しているのだから。鑑定士が高値を出したから、それを投資家へ説明資料として使っただけだ、というファンド−マネージャーの声が聞こえてくる。これから、破綻するファンドの数の増加とともに、鑑定士の責任、いや、言い値鑑定が不当鑑定として、責任追及の矛先になるに違いない。抵当証券事件のときがそうであったように。私のところへも、ファンドに組み入れられていた不動産の売却話がいくつかきたが、そもそも、ウソが散りばめられていた。物件の収益計算、つまり、利回りもウソがあった。満室想定で計算し、経費を少なく計上したり、そもそも、売上の資料自体が虚偽の数字であった。5年後の出口も、当初、購入時よりも2〜3割程度、高い価格で売却できるとの評価書が付いており、その数字を基に、IRRが計算されていた。ほとんど詐欺状態だ。
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