玄関ドアを交換するには、現在の玄関ドアを枠ごと取りはずし、新しい耐震枠を取り付ける工法と、現在の枠の内側に耐震枠を取り付ける工法がある。耐震枠には「耐震ストライク」という部品が取り付けられており、ドアが局部的な変形を受けてもこの部品が変形を吸収してドアと枠との摩擦抵抗を緩和する。既設の枠を取りはずして耐震枠を取り付ける場合には現在のドア幅が確保できるが、ドアまわりの補修も必要になり、一住戸あたり数十万円を必要とする。
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一方、現在の枠の内側に取り付ける場合は費用が十数万円で済むが、開口幅が現在よりも三〜五センチメートル程度狭くなる欠点がある。古いマンションでは現在の開口幅が八〇センチメートルを下回るものもあり、これらのマンションでは工事によって耐震性が高まるものの、引越しなどの際に大きな荷物の出し入れができなくなる恐れがあるので注意を要する。既存のドアのままで性能改善をはかるには、ドアを吊っている丁番を耐震性能のある製品に交換し、「耐震プレート」と呼ばれるセラミック製の薄い板をドアとドア枠の間に取り付ける。耐震性能のある丁番の内部にはスプリングが入っており、このスプリングが地震の上下動を吸収する。一方、耐震プレートはドアとドア枠を滑りやすくして、玄関ドアまわりに激しいゆれが生じた場合にドアがはずれることを期待するものである。費用は数万円でできるが、耐震性能の信頼性が耐震枠の取り付けに劣るのはいたし方ない。
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