土地で二番目に気を付けたいのは、斜面の問題である。郊外の住宅地は、山を切り開いて造成している土地が多くある。丘陵地を切り開いたのなら、切り土と盛り土を行って平坦にすることもできるが、いくら造成するといっても、山全体を平にするわけにはいかない。したがって、山の斜面に沿って階段状に住宅地を造成するのが普通だ。そこで知っておきたいのが、北斜面と南斜面の物件の差だ。まず、北斜面だと、建物に遮られて太陽が早く隠れてしまう。
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早く日が落ちる冬などは、寒さがいちだんと身にしみる。また、南側に道路があっても、南側にある家がさらに高いところにあり、上から覆いかぶさっているので、せっかくの日が当たらず、南道路の意味をなさない。もちろん、真上に太陽が来ているときには日が当たるが、午前中や夕方は、日陰になってしまい、わずか日中の二、三時間だけしか日が当たらない、ということになってしまう。これが、南斜面の場合、太陽が家に当たる時間が長く、当たり始める時間も早いので、住環境としてはぐんとよくなる。ただし、たとえ北斜面でも、なだらかな丘陵地の北斜面であればとくに問題はない。家は、現地の地形の状況を見た上で決める必要がある。個々の住宅がいくら価格が安かろうが、あるいは家がきれいであろうが、肝心なのは、生活面で最も大事な日照の問題である。多少の値段の違いはあっても、買える範囲内であれば、条件のよいところを買ったほうが、「永住の地」としてもふさわしいわけだ。
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