「高速道路は崩れない」などというのは、すでに遠い神話だったことがこの震災で証明されてしまった。誰が、何をどう弁解してもすでに遅い。崩壊した阪神高速道路の神戸線は、昭和四一〜四五年にかけて順次開通した比較的古い高速道路である。しかし、その後建設省は、昭和四六年に「液状化に耐える構造とする」という通達を出し、さらに昭和五五年には「大規模地震に耐えられるように橋脚の鉄筋を増やす」とした。つまり、古い高速道路はその補強工事をしなくてはならないものであり、阪神圏では古い支柱一〇〇本のうち、その工事済みが三九本。今後の補強予定が六一本で、崩壊現場はその六一本に該当していたということであった。同じことは首都高速でも進められているそうだ。補強工事が必要な支柱は七七〇本もあって、工事済はまだ四〇〇本でしかないという。残りは三七〇本もあるのだ。高速道路の支柱は、補強工事をすれば安全だなどという簡単なものではないだろう。
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